「一人目は女の子がいい」「二人目は男の子がほしい」というように、産まれてくる子供の性別に対する思いは人それぞれあると思います。
一般的に「産み分け」といいますが、私自身、そんなことは不可能だろうと思っていました(人工授精でもしない限り)。でも、「産み分け」をある程度コントロールできるという記事を見つけましたので、それについて考えてみたいと思います。
目次
赤ちゃんの(身体的な)性別が決まる瞬間
産まれてくる子どもの性別は受精の瞬間に決まります。
卵子へたどり着くのが「X染色体の精子」ならば女の子。「Y染色体の精子」であれば男の子が産まれます。
女性の卵子は「X染色体」だけを持つため、精子が「X染色体」をもっていれば受精卵は「XX染色体」に。精子が「Y染色体」であれば「XY染色体」になるわけです。
「XX染色体」=「女の子」。「XY染色体」=「男の子」というわけですね。
タイトルにカッコ付けで「身体的な」と書かせてもらったのは、最近では随分認知度も上がってきた「LGBT」を意識したためです。私自身も基本的な知識しかもっていないため、ここではLGBTについて書くことはやめておきます。
赤ちゃんの性別がわかるのはいつ?
性別が受精の瞬間に決まることは皆さんご存じですが、では実際に自分のおなかの中の子の性別がわかるのはいつごろでしょうか。
それは「エコー検査(超音波検査)」で知ることができます。男の子は12週ごろから外性器が急速に発達するため、だいたい30週くらいになればエコー検査で性器をみることにより、性別がわかるようになります。ただ、赤ちゃんの姿勢や大勢によって判別しにくいことも多々あり、100%断定できるわけではありません。
エコー検査で「女の子です」と言われていても、生まれてみると実は男の子だった!なんてことも、ごく稀にあるそうです。
産み分けのための方法5つ
さて、ここで産み分けについて考えたいと思います。
単純に、卵子にたどり着く精子をコントロールすることができれば、産み分けが可能ということになりますが、そんなことは可能でしょうか。
私はそんなことは無理だと考えていました(深く考えたこともなかったですが)。でもあるとき「育児大全科(Baby-mo特別編集 監修:五十嵐隆)」のP157に目が留まりました。なんと産み分けが(100%ではないが)、ある程度コントロールできるというのです。
5つの方法が紹介されていましたので、書かせていただきます。
排卵日を知ってセックス実行日を決定
これは多くの方が実行されていると思います。今は排卵日を知るためのアプリもあり、私はそれを利用していました。ちなみに本によると、男の子がほしいなら排卵日に、女の子なら排卵日の2~3日前のセックスが良いそうです。本当でしょうか?
根拠は書かれていませんが、のちに根拠を推測できる記述がありましたので、「セックスのしかたで、膣内pHを調整」を読んでください。
夫の協力を得て、精子の数を調整
男の子がほしいなら精子濃度を高めるため、セックス5日前から禁欲をしてもらう。
女の子であれば精子を薄める必要があるそうです。そのため、生理が終わってから受胎セックスまで避妊して、2回セックスをするとよいとのこと。
セックスの仕方で膣内pHを調整
Y染色体をもった精子(Y精子)は酸性が苦手で、X染色体をもった精子(X精子)はアルカリ性が苦手だそうです。濃厚なセックスの場合、膣内のアルカリ濃度が高まるため、膣内がY精子に有利な状況になり、逆にあっさりセックスの場合は膣内が酸性になりX精子に有利になるそうです。
挿入の深さで精子が泳ぐ距離を調整
膣内は基本的に賛成状態であるため、男の子がほしい場合は深く挿入することで、Y精子が苦手な酸性の膣内の移動距離を短くすることができます。逆に女の子がほしい場合、浅く挿入することにより、膣内の移動距離を長くすることでY精子を減少させ、結果X精子が卵子にたどり着きやすくすることが可能だそうです。
産み分けの科学的根拠は?
X精子とY精子の2種類があることは知っていましたが、それぞれアルカリ性が苦手、酸性が苦手という特性があることは知りませんでした。
気になったので少しネットで検索をしてみた結果、確かにそのような研究(梅原崇らの論文)がありました。
(https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3000398)
ただしこの実験はマウスでの実験のため、人間でも同じことがいえるかというと、必ずしもそうではないでしょうが、実際に牛や豚では雌雄の産み分けに成功しているようです。ということは人間でも当てはまる可能性があるということ?
まとめ
まだ議論の余地がありますが、産み分けはある程度コントロール可能であるようです。
これからは科学技術を用いてより高精度に男女の産み分けが可能になっていくのでしょうが、安全面や倫理面ではまだまだ議論の余地がありそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございまいた。